ハーレーの誕生とエンジン

エンジン

ハーレーダビッドソンは1903年にアメリカ合衆国のウィスコンシン州ミルウォーキーで設立されました、誕生から現在まで100年を超える歴史がありますが、エンジンは進化しながらもV型2気筒という伝統的なスタイルを保っています。ハーレーダビッドソンの多くのモデルは空冷2気筒V型OHVが搭載されていますが、バルブの駆動システムにサイドバルブを採用したものもありました。

エンジン

1929年から1974年までフラットヘッドと呼ばれるサイドバルブを搭載したモデルが製造されています。また1936年に登場したナックルヘッドと呼ばれるモデルからはバルブ駆動システムとしてOHVが採用されていました。OHVとはオーバーヘッドバルブの略称で、カムシャフトを1本有します。さらに1999年のツインカム88と呼ばれるモデルではカムシャフトが2本採用されています。一般的にはDOHC、ダブルオーバーヘッドカムシャフトのことをツインカムと呼びます。しかし同社では独自に進化させたOHVをツインカムと呼んでいます。

OHVに2本のカムシャフトを採用する技術は1920年代にもありましたが、一般的なモデルで採用されたのは1999年のことです。一方1950年代にはダートレースでの勝利を目的として開発されたモデルに4本のカムシャフトが採用されています。水冷DOHCを搭載したモデルもありますが、全てのモデルで大型のV型2気筒エンジンが搭載されている点では共通です。